入居者の物が無くなってしまった

入居者の持ち物が無くなったとの訴えが入居者やその家族からされることがあります。こういった場合、入居者自身の誤解、別の入居者や施設職員あるいは第三者による窃盗等、いくつかの原因が考えられます。入居者自身の誤解による場合であればよいのですが、別の入居者等による窃盗行為の場合、杜撰な管理をしていたのであれば施設としては施設の管理責任が問われる可能性があります。そのようなことがないように、普段から入居者の財産の管理についてはしっかりとした規程やマニュアルを整備し、それらにしたがって財産を管理するようにしておく必要があります。また、万が一施設職員による窃盗の場合は、使用者としての責任(使用者責任、民法715条)を問われる可能性があります。

 

そのため、入居者の財産の管理規程や管理マニュアル、また就業規則といったものもしっかりと見直しをしておく必要があります。