誤嚥・誤食

誤嚥や誤食のトラブルは転倒ほど件数が多いわけではありません。しかし、誤嚥・誤食といったものは人の口腔内の事象であり予防が困難である上に、特に高齢者の場合、死亡などの重大な結果が生じることが多く、いざ裁判に負けてしまうと損害賠償額も多額なものなってしまいます。

 

実際の裁判では、誤嚥が予見できたか、誤嚥を回避できなかったのか、そして、誤嚥してしまった後の施設側の対応が適切であったかと言った点が争点となります。誤嚥防止のためのマニュアルや誤嚥が発生してしまった場合の対応についてのマニュアルを作成し、普段からしっかりと職員の研修を行っておくことが必要です。そして、なによりも施設内部及び施設外部とどれだけコミュニケーションをとっていたのかが重要になります。

 

また、早期に示談を成立させ裁判になることを防ぐことも重要です。裁判になってしまう大きな原因は施設側に対する不信感にあります。施設利用者の家族の不信感をぬぐうためには適切な資料に基づき真摯に説明をすることが必要です。そのようなことも弁護士にお任せ下さい。